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お風呂や洗い物のあと、時計のガラス内側がうっすら曇っていたら要注意です。水が入ったサインなので、すぐに正しい応急処置をして、できるだけ早く修理専門店に相談するのが鉄則です。放置すると内部のサビや腐食が進み、直せたはずの症状が悪化して修理費用がふくらむこともあるため、気をつけたいポイントと修理の流れ・費用の目安をトキウル編集部でまとめました。
腕時計が水入り・水没したときの正しい応急処置
水に濡れた、あるいは水没したことに気づいたら、まずは落ち着いて次の手順で対応してください。
- できるだけ早く水から引き上げる(海水の場合は真水で塩分を軽く洗い流す)
- 柔らかい布やティッシュで水分を丁寧に拭き取る
- 強く振って水を飛ばそうとしない(内部にかえって水が入り込むことがある)
- リューズを引き出せるタイプなら、時刻合わせの位置まで引いて内部の湿気を逃がす
- ジップロックなどの密閉容器に時計と乾燥剤(シリカゲル等)を入れ、数日間置いて湿気を吸わせる
- できるだけ早く修理専門店に持ち込むか、郵送での相談を検討する
ここまでは応急処置であって、修理そのものではありません。水トラブルは時間が経つほど金属のサビや電池の腐食が進むため、症状が軽く見えても数日以内には専門店に相談したほうが安全です。
絶対にやってはいけないNG行為
ドライヤーの熱風を直接当てて乾かすのは厳禁です。パッキンや内部の潤滑油が熱で劣化し、かえって故障の原因になります。
ドライヤー以外にも、避けたほうがいい行動があります。自分で裏蓋を開けて内部を乾かそうとするのも危険です。専用工具がないまま開けようとすると、ケースやパッキンを傷つけてしまい、その後の修理がかえって複雑になります。ボタンやリューズの操作も、水が入った状態では最小限にとどめてください。余計な動作が、内部への水の侵入や部品の不具合を招くことがあります。
電池が入ったまま濡れた状態を放置すると、通電によって内部の腐食が進みやすくなります。多くの修理専門店では、水濡れの時計を預かった直後に、まず電池を外して通電を止める処置を優先します。これも自分で分解して行うのではなく、専門店に任せるべき作業のひとつです。
曇り・結露は放置NG!水入りのサインと見分け方
風防(ガラス)の内側が曇るのには、実は2つのパターンがあります。1つは、暖かい室内から寒い屋外に出たときなど、温度差によって一時的に曇るケースです。この場合は、時計内部と外気の温度差がなくなれば自然と曇りが消えます。もう1つは、パッキンの劣化やひび割れから水分が内部に侵入しているケースです。
数時間から半日ほど様子を見ても曇りが消えない場合は、内部への浸水を疑ったほうがいいサインです。迷ったら早めに点検に出すことをおすすめします。
見分けがつかない場合や、曇りに加えて動きが遅れる・止まるといった症状が出ている場合は、自己判断せずに専門店へ相談するのが確実です。
修理の流れと費用の目安
症状の程度によって、修理の内容と費用は大きく変わります。ガラスの内側がうっすら曇った程度で内部への浸水が軽度な場合は、点検と乾燥、簡単な部品交換で済むこともあり、数千円〜2万円程度が目安です。一方、内部までしっかり水が入り込んでいた場合は、ムーブメントを分解して洗浄・注油するオーバーホール相当の作業が必要になり、機械式時計で3万円〜9万円程度、クロノグラフなど複雑な機構やロレックスなどの高級モデルでは10万円を超えることもあります。
- サビの進行が浅く、部品交換の範囲が狭く済みやすい
- 簡易的な点検・乾燥だけで直るケースもある
- 修理費用を抑えられる可能性が高い
- 金属部品のサビが進行し、交換範囲が広がる
- 電池の腐食が周辺の部品にまで広がることがある
- 結果的にオーバーホール相当の作業が必要になり、費用も膨らみやすい
修理専門店に依頼する場合の特徴と料金|CIEN・WATCH COMPANY
水入り・水没の修理は、内部の分解洗浄が必要になった時点で、実質的にオーバーホールと同じ扱いになります。ロレックスやオメガなど高級時計を専門に扱う2社の料金を紹介します。
ロレックス、オメガなど高級時計のオーバーホール・修理専門店【CIEN】
元ロレックス技術者が在籍する、ロレックス・オメガに特化した専門店です。受付拠点は大阪と東京(新宿)ですが、全国どこからでも無料の梱包キットで郵送依頼できます。ロレックスは27,500円から、オメガは22,000円からという価格で、納期は約3週間、オーバーホール後1年間の保証がつきます。水濡れ・水没による修理も、分解洗浄が必要な通常のオーバーホールと同様の料金体系で案内されます。
年間約30,000本の修理実績!時計修理専門店WATCH COMPANY
東京・大阪・名古屋・横浜の4拠点を展開し、年間の修理本数は約30,000本という規模感が特徴です。1級時計修理技能士が在籍し、部品交換には純正パーツを使う方針を掲げています。ロレックス・オメガとも2万円台からの料金設定で、納期はモデルによって2〜6週間と幅があります。水濡れの状態を見たうえで、乾燥のみで済むか、オーバーホールが必要かを見積もり時点で案内してもらえます。
【比較表】水没修理の依頼先を料金・納期で比較
| 依頼先 | 料金の目安 | 納期 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 正規(メーカー) | 数万円〜10万円超 | 1ヶ月半〜 | 純正部品・長期保証 |
| CIEN | 27,500円〜(ロレックス) | 約3週間 | ロレックス・オメガ特化 |
| WATCH COMPANY | 2万円台〜 | 2〜6週間 | 4拠点・年間3万本の実績 |
料金・納期は2026年7月時点の各社公表情報にもとづく目安です。水濡れの程度や部品交換の有無によって変動するため、依頼前に見積もりで確認してください。
水没時計を修理に出すときの準備・確認ポイント
応急処置を終えたら、できるだけ早く修理に出す準備を進めましょう。
- 応急処置後もリューズやボタンの操作は最小限にとどめる
- 乾燥剤と一緒に密閉容器に入れた状態を、持ち込みや発送の直前まで保つ
- いつ・どんな状況で水に触れたか(真水か海水か、経過時間など)をメモしておく
- 保証書や購入時のレシートがあれば一緒に準備しておく
- 複数社の無料見積もりを比較してから正式に依頼する
修理費用がかさみそうで、直して使い続けるか手放すか迷っている場合は、状態を伝えたうえで買取査定を試してみるのも一つの方法です。動かない時計でも査定対象になることが多いので、時計の宅配買取で流れを確認しておくと選択肢が広がります。水濡れで動かなくなった時計を修理せずに売る場合の考え方は壊れた時計の買取で詳しく整理しています。パッキンの劣化は水入りの原因のひとつでもあるので、電池交換のタイミングでパッキンも一緒に交換しておくと予防になります。詳しくは腕時計の電池交換はどこがいいかでまとめています。水没がきっかけで内部の劣化が広範囲に見つかった場合は、通常のオーバーホールと同様の対応になるので、時計のオーバーホールはどこがいいかも依頼先選びの参考にしてください。
水濡れに気づいたら、まずは無料見積もりで状態と費用感を確認してみましょう。
腕時計の水入り・水没に関するよくある質問
まとめ|気づいたらすぐ応急処置、早めに専門店へ
腕時計の水入り・水没は、気づいた直後の応急処置と、専門店へ相談するまでのスピードが仕上がりと費用を大きく左右します。軽度なら数千円〜2万円程度の点検・乾燥で済むこともありますが、放置してサビや腐食が進むと、オーバーホール相当の作業で3万円〜10万円超まで膨らむこともあります。ドライヤーでの乾燥や自己分解などのNG行為を避け、正しい応急処置をしたうえで、できるだけ早く専門店の無料見積もりを利用するのが、結果的に一番安くつく近道です。
水濡れ・水没トラブルは早さが肝心です。まずは無料見積もりで状態を確認してもらいましょう。
出典:CIEN、WATCH COMPANYの公式サイトで確認できる2026年7月時点の価格情報と、時計修理専門店の公開情報をベースに、トキウル編集部で比較・整理しました。実際の料金・納期は水濡れの程度や個体の状態によって変動します。